鏡を見たとき、分け目や顔まわりに白髪を見つけて、
「そろそろ白髪染めを始めたほうがいいのかな?」
と迷ったことはありませんか?
数本ならまだ気にならなくても、少しずつ増えてくると、今までと同じカラーでよいのか分からなくなりますよね。
美容師として20年、お客様の髪を見てきた私が大切にしているのは、白髪の本数だけで、染め始めるタイミングを決めないことです。
白髪があっても、すぐに白髪染めへ切り替える必要がない方もいます。
今回は、白髪染めを始めるか迷ったときの判断の目安を、美容室での相談の仕方とあわせてお伝えします。
白髪が増えても、すぐに白髪染めとは限りません
白髪の本数より「どこに、どう見えるか」が大切
同じくらいの白髪の量でも、気になり方は人それぞれです。
例えば、髪の内側にある白髪は、普段おろしていると目立たないことがあります。一方、分け目や顔まわりの白髪は、少ない本数でも鏡を見るたびに気になりやすいものです。
髪を結ぶか、おろすか。前髪があるか、ないか。普段の髪型によっても見え方は変わります。
そのため、「何本見つけたら白髪染め」という一律の基準よりも、いつもの生活で、どのくらい気になるかを目安にすると考えやすくなります。
「白髪染めか、染めないか」の二択ではありません
白髪が気になり始めると、しっかり白髪染めをするしかないと思う方もいます。
でも、仕上がりの選択肢は一つではありません。
白髪をしっかりカバーしたいのか、多少残ってもなじませたいのか。明るい髪色を楽しみたいのか、落ち着いた色にしたいのか。
希望によって、色や染め方の提案は変わります。
まずは「白髪染めをするか」より、白髪をどのくらい目立たなくしたいかを考えてみてください。
白髪染めを始めるか迷ったときの3つの目安
1.鏡を見るたびに、白髪が気になるか
朝のセット中や外出前に、白髪ばかり探してしまう。
分け目を何度も変えたり、写真を撮るときに髪の見え方が気になったりする。
そんな状態なら、美容室で染め方を相談してみてもよいタイミングです。
白髪の量が少なくても、ご本人にとって気になるなら、相談を遠慮する必要はありません。
反対に、見つけてもそれほど気にならないのであれば、急いで染め始めなくてもよいと思います。
2.今のカラーで、気になる部分をカバーできているか
今までと同じカラーを続けていても、
「髪全体の色は好きだけど、顔まわりの白髪だけ気になる」
と感じることがあります。
この場合、髪全体を同じ方法で染め直す以外にも、気になる部分に合わせて色や塗り方を調整できる場合があります。
ただし、できることは現在の明るさや、過去に染めた色によって変わります。
今の髪色で好きなところと、変えたいところを分けて伝えると、相談が進めやすくなります。
3.染めたあと、どのくらいの頻度で通えそうか
白髪染めは、染めた当日の仕上がりだけでなく、その後の過ごしやすさも大切です。
根元が伸びたときにどう見えるか。どのくらい気になりそうか。無理なく美容室へ通えるか。
ここまで含めて考えておくと、続けやすい染め方を選びやすくなります。
「仕事や子育てで、こまめには通えない」
ということも、遠慮せず伝えてください。通える間隔は、染め方を考えるための大事な情報です。
白髪をどう見せたいかで、染め方を考えましょう
しっかり隠したい方
白髪が見えること自体が気になる方は、カバー力を重視した染め方が候補になります。
このときは、希望する明るさと、どのくらい白髪を隠したいかの両方を伝えてみてください。
「暗くしたくないけれど、白髪はしっかり隠したい」
という希望も、まずはそのまま相談して大丈夫です。
髪の状態やカラー履歴を確認しながら、どこまで希望に近づけられるかを考えていきます。
多少残っても、自然になじませたい方
白髪を一本残らず隠すことより、全体の印象を自然に整えたい方もいます。
その場合は、白髪と周りの髪の色の差をどう見せるか、という考え方で相談できます。
いわゆる「白髪ぼかし」も選択肢の一つですが、施術内容はサロンや髪の状態によって異なります。
「白髪ぼかしをお願いします」だけでなく、どのくらい白髪が残ってもよいか、明るさはどこまで大丈夫かも伝えると、仕上がりのイメージを共有しやすくなります。
まだ染めずに様子を見たい方
今の白髪がそれほど気にならないのであれば、染めずに過ごすことも一つの選択です。
分け目やスタイリングを少し変えるだけで、見え方が気にならなくなる場合もあります。
「白髪が増えたから染めなければ」と考える必要はありません。
自分が心地よく過ごせるかどうかを、判断の中心にしてみてください。
美容室では、こう伝えると相談しやすくなります
「白髪がある」より「ここが気になる」を伝える
白髪の相談では、気になる場所を具体的に伝えていただけると助かります。
例えば、こんな伝え方です。
- 「髪を結ぶと、こめかみの白髪が気になります」
- 「分け目だけ目立つので、そこを何とかしたいです」
- 「全体の明るさは好きですが、白髪が浮いて見えます」
実際に気になる部分を指で示してもらえると、普段の困りごとがより伝わります。
避けたい仕上がりも、一緒に伝える
なりたい髪色と同じくらい、「こうはなりたくない」という希望も大切です。
- 今より暗くなりすぎるのは避けたい
- 明るい筋がはっきり出るのは苦手
- 染めた感じが強く出るのは好みではない
- 根元が伸びたとき、境目が目立ちすぎないようにしたい
全部うまく説明しようとしなくても大丈夫です。
気になることを一つずつ伝えていただければ、それをもとに一緒に考えられます。
迷っている方は、この一言からで大丈夫
何と伝えればよいか分からないときは、こんな言い方でも十分です。
「白髪が気になり始めたのですが、今の髪色をなるべく変えずに、できる方法はありますか?」
まだ白髪染めをすると決めていなくても、相談して構いません。
施術を決める前に、選択肢を知るための相談から始めてみてください。
白髪染めの始めどきは、自分が気になったときで大丈夫
白髪染めを始めるタイミングに、誰にでも当てはまる正解はありません。
大切なのは、白髪の本数だけではなく、
- 普段、どのくらい気になっているか
- どんな髪色や仕上がりが好きか
- どのくらいの頻度でお手入れできるか
を一緒に考えることです。
美容師として私が大切にしたいのは、白髪を隠すことだけを目標にせず、その方が好きな髪色や、毎日の過ごしやすさも大事にすることです。
「そろそろ染めたほうがいいのかな?」と迷ったら、その迷いをそのまま担当の美容師さんに伝えてみてください。
白髪が気になり始めた今だからこそ、これからどんな髪色を楽しみたいか、一緒に考えるきっかけにしていただければと思います。
この記事を書いた人:SHU
美容師歴20年。札幌の美容室Vicélaで、日々お客様の髪のお悩みに向き合っています。白髪・髪色の選び方や、毎日のヘアケアについて発信しています。


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