「白髪は気になるけれど、髪色が暗くなるのは嫌」
「白髪染めを始めたら、もう明るいカラーはできないの?」
白髪が気になり始めたとき、こんなふうに迷う方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、白髪染めをすることと、必ず暗い髪色になることは同じではありません。
ただし、すでに暗く染めた髪を、あとから希望どおりに明るくするのは難しい場合があります。
美容師として20年、お客様の髪色を相談する中で大切にしているのは、白髪のカバーだけでなく、好きな明るさや今後のカラーも一緒に考えることです。
今回は、白髪染めで暗くしたくない方に知っておいてほしいことと、美容室での伝え方をお話しします。
白髪染めでも、明るい髪色は楽しめる?
白髪染めには、さまざまな明るさがあります
「白髪染め=黒や暗い茶色」というイメージがあるかもしれません。
でも、白髪用のカラーにも、明るさや色味の選択肢があります。
大切なのは、希望する明るさと、白髪をどのくらいカバーしたいかのバランスです。
白髪をしっかり隠したいのか、多少残っても明るさを楽しみたいのか。
ここを美容師と共有すると、染め方を相談しやすくなります。
明るさも白髪の見え方も、髪の状態で変わります
同じカラー剤を使っても、白髪の量や集まっている場所、現在の髪色、過去のカラーによって仕上がりは変わります。
例えば、顔まわりに白髪が多い方と、全体に少しずつある方では、同じように染めても印象が異なります。
そのため、写真と同じ色を選べば同じ仕上がりになる、とは限りません。
写真は希望を伝えるために使いながら、自分の髪ではどんな見え方になりそうかを確認しましょう。
暗く染めた髪を、あとから明るくしにくいのはなぜ?
すでに入っている染料が、仕上がりに影響するから
まだ染めていない髪を明るくすることと、暗い色で染まっている髪を明るくすることは、同じではありません。
暗く染めた部分には染料が残っているため、上から明るいカラー剤を塗っても、希望する明るさになるとは限らないのです。
メーカーも、ヘアカラーなどで染めた髪を、その色より明るく染め直すことは難しいと案内しています。
「次は明るい色を選べば大丈夫」と考える前に、一度美容師に相談してみてください。
毎回毛先まで染めることで、暗さが重なる場合もあります
白髪が気になって、いつも髪全体を染めている方もいると思います。
ただ、暗めのカラーを同じ部分に繰り返すと、染料が蓄積し、思っていた以上に暗くなる場合があります。
根元の白髪を染めたいのか、毛先の色も変えたいのか。
この目的を分けて考えることも、髪色を保つために大切です。
暗くしたくない方が、美容室で伝えたい3つのこと
1.好きな明るさと、避けたい暗さ
「明るめにしてください」だけだと、人によってイメージが違うことがあります。
できれば、好きな髪色の写真を見せながら、
「これくらいの明るさが好きです」
「黒っぽく見える仕上がりは避けたいです」
と伝えてみてください。
なりたい色と、避けたい色の両方が分かると、希望を共有しやすくなります。
職場での髪色のルールがある場合も、一緒に伝えておきましょう。
2.白髪がどのくらい残ってもよいか
明るさについて話すときは、白髪の見え方も確認しておきたいところです。
例えば、こんな伝え方があります。
- 「多少白髪が残っても、全体が明るく見えるほうが好きです」
- 「顔まわりだけは、できるだけ目立たなくしたいです」
- 「白髪を隠すことを優先したいですが、暗くなりすぎるのは苦手です」
希望がまとまっていなくても大丈夫です。
「どちらを優先したいか、まだ迷っています」と伝えるところから相談できます。
3.自宅で染めた履歴と、今後やりたいカラー
セルフカラーをしている方は、商品名や色、最後に染めた時期を伝えてください。
以前の黒染めや、暗い白髪染めの履歴も大切です。
また、今後ハイライトや明るいカラーをやってみたい場合は、その予定も教えてください。
今の白髪だけを見て色を決めるより、これからの希望も含めて考えやすくなります。
すでに暗くなってしまったら、どうすればいい?
自分で染め直す前に、今の状態を見てもらいましょう
「暗くなりすぎたから、明るいカラーで染め直そう」
と考える方もいるかもしれません。
でも、暗い染料が残っている部分と、新しく伸びた根元では反応が異なり、色の差が出ることもあります。
まずは使用した商品の名前や、いつ・どこを染めたかを整理して、美容室で相談しましょう。
商品の箱や写真が残っていれば、見せていただくと参考になります。
一度で希望の明るさにすることが難しい場合もあります
髪の状態によっては、明るさを変えるための施術が負担になることもあります。
そのため、一度で大きく変えるより、今後伸びてくる部分の染め方を見直しながら、段階的に調整する提案をする場合もあります。
どこまで変えられるかは、実際に髪を確認して判断します。
「今日どこまで変えるか」と「これからどうしていくか」を分けて相談すると、無理のない計画を立てやすくなります。
白髪ぼかしにすれば、必ず希望どおりになる?
「白髪ぼかし」という名前だけでは、施術内容は決まりません
白髪ぼかしが気になっている方も多いと思います。
ただ、白髪ぼかしという言葉で提案される内容は、サロンや髪の状態によって異なります。ハイライトを使う場合もあれば、全体の色の調整を中心に考える場合もあります。
「白髪ぼかしなら明るくなる」
「一度やれば白髪が気にならなくなる」
と決めつけず、具体的にどんな施術をするのか、確認しておきましょう。
仕上がりだけでなく、その後の手入れも聞いておきましょう
施術当日の見え方と同じくらい、その後の過ごしやすさも大切です。
- 色が落ちると、どんな見え方になりそうか
- 次はいつ頃、どんな手入れが必要か
- 希望する髪色を保つために、どのくらい通う必要があるか
ここまで確認すると、自分の生活に合う染め方か考えやすくなります。
白髪を隠すことと、好きな髪色を両方相談しましょう
白髪があるからといって、好きな髪色を最初から諦める必要はありません。
一方で、今までのカラー履歴によっては、すぐに希望する明るさへ変えられない場合もあります。
大切なのは、
- どのくらいの明るさが好きか
- 白髪をどのくらいカバーしたいか
- これまでどんなカラーをしてきたか
を、美容師と共有することです。
迷ったときは、こんな一言から始めてみてください。
「白髪は気になりますが、暗くなりすぎるのは避けたいです。今の髪で、どんな染め方が選べますか?」
白髪を隠すためだけでなく、自分が心地よく過ごせる髪色を、一緒に考えていきましょう。
美容室での伝え方に迷った方へ
「希望はあるけれど、うまく説明できない」
「写真を見せるとき、何を伝えればよいか分からない」
そんな方に向けて、ココナラで髪型・オーダー相談を受け付けています。
美容師歴20年の経験をもとに、ご希望や普段のお手入れを伺いながら、美容室で伝えておきたいポイントを一緒に整理します。
実際にできるカラーや薬剤の選定は、髪を確認する担当美容師とご相談ください。
この記事を書いた人:SHU
美容師歴20年。札幌の美容室Vicélaで、お客様の髪のお悩みに向き合っています。髪型・髪色の選び方や、毎日のヘアケアについて発信しています。


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