美容室で「今日はどうしますか?」と聞かれて、
「自分では分からないので、おまかせでお願いします」
と答えたことはありませんか?
似合う髪型を提案してほしいときや、いつもと雰囲気を変えたいとき。美容師に任せたくなることもありますよね。
一方で、「おまかせと言ったら困らせるかな?」「好みではない髪型になったらどうしよう」と、不安になる方もいると思います。
美容師として20年、お客様とお話しする中で私が感じるのは、おまかせでも、少しの情報を共有することで提案しやすくなるということです。
今回は、おまかせするときに伝えておきたいことを、具体的な言い方と一緒にご紹介します。
美容室で「おまかせ」と言っても大丈夫?
髪型が決まっていなくても、相談して構いません
美容室へ行く前に、なりたい髪型を完璧に決めておく必要はありません。
「何が似合うか分からない」
「今の髪型に飽きたけれど、どう変えたいかは決まっていない」
そんな状態からでも、相談はできます。
むしろ、似合う髪型や扱いやすい髪型を一緒に考えることも、美容師の仕事だと思っています。
「おまかせ」に込めた希望は、人によって違います
同じ「おまかせ」でも、考えていることはさまざまです。
- 長さは変えずに、似合うように整えてほしい
- 思い切って雰囲気を変えてほしい
- とにかく朝が楽になる髪型にしてほしい
- 自分では選ばない髪型も提案してほしい
ここが分からないままだと、お客様と美容師のイメージに差が出ることがあります。
何を任せたいのかを一言添えると、相談の出発点がそろいやすくなります。
おまかせするときに伝えたい3つのこと
1.避けたい仕上がりや、残したい部分
「こうなりたい」が決まっていないときは、「こうはなりたくない」から考えてみてください。
例えば、次のようなことです。
- 結べない長さになるのは困る
- 前髪は短くしすぎたくない
- 耳が全部出る髪型は落ち着かない
- 明るすぎる髪色は職場で難しい
- 顔まわりは、ある程度残したい
これは、わがままではありません。
生活で困ることや、気持ちよく過ごせない仕上がりを避けるための、大切な情報です。
「おまかせですが、結べる長さは残したいです」
これだけでも、提案する髪型を考えやすくなります。
2.朝のお手入れに使える時間と、使う道具
美容室ではきれいに仕上がっても、毎朝同じようにセットできるとは限りませんよね。
髪型を選ぶときは、普段どのくらいお手入れできるかも大切です。
「朝は5分くらいしか時間がありません」
「ドライヤーは使いますが、アイロンはほとんど使いません」
「仕事の日は、ほぼ結んでいます」
そんな普段の様子を教えてください。
セットが苦手な方も、上手にできるふりをしなくて大丈夫です。
美容室を出た瞬間だけでなく、翌日からどう過ごせるかまで含めて髪型を相談しましょう。
3.どのくらい雰囲気を変えてもよいか
「おまかせ」と言ったものの、ばっさり切るつもりはなかった。
そんなすれ違いを避けるために、変えてもよい範囲を伝えておくと安心です。
- 「大きく変えるより、今の雰囲気を整えたいです」
- 「長さは変えても大丈夫ですが、まず提案を聞きたいです」
- 「短くすることも考えていますが、迷っています」
思い切って変えたいときも、切る前に長さや仕上がりを確認してもらいましょう。
美容師に任せることと、確認せずに施術を進めることは別です。気になることは、その場で聞いて構いません。
写真は「この髪型にしてください」と決めていなくても使えます
好きな雰囲気を伝えるために見せて大丈夫
髪型の写真を見せると、「このとおりにしなければいけない」と思われそうで、ためらう方もいるかもしれません。
でも、写真は好みを伝えるためにも使えます。
「この写真の、柔らかい雰囲気が好きです」
「長さは違いますが、この前髪が気になります」
「このくらいの明るさが好みです」
と、気に入った部分を伝えてみてください。
写真を見せるときは、どの部分が好きかを一言添えると、イメージを共有しやすくなります。
苦手な髪型の写真も参考になります
言葉にしにくいときは、「こういう仕上がりは苦手です」という写真を見せても大丈夫です。
ただし、写真の人の髪質や毛量、スタイリング方法と、ご自身の条件は異なります。
そのまま再現できるかだけでなく、自分の髪に取り入れるならどう調整するかを相談してみましょう。
白髪やクセの悩みも、遠慮せずに伝えましょう
「いつ、どこが気になるか」を教えてください
「髪がまとまらない」という悩みでも、困っている場面は人によって違います。
朝起きたときなのか、湿気の多い日なのか。髪をおろしたときなのか、結んだときなのか。
例えば、
「結ぶと、こめかみの白髪が気になります」
「前髪のクセで、朝のセットに時間がかかります」
と伝えていただけると、普段の困りごとを想像しやすくなります。
白髪が気になり始めた方は、染め方も一緒に相談を
白髪があるからといって、すぐに髪全体を暗く染めなければいけないわけではありません。
どの部分が気になるか、どんな髪色が好きかも含めて相談できます。
染め始めるか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
白髪が増えたら、すぐ白髪染めを始めるべき?美容師歴20年が教える判断の目安
美容師から質問されたら、分かる範囲で答えれば大丈夫
質問は、提案を絞るためのものです
おまかせと伝えたあとに、
「普段は結びますか?」
「アイロンは使いますか?」
「短くしたことはありますか?」
と聞かれることがあります。
こうした質問は、普段の生活や好みに合う提案を考えるためのものです。
正解を答えようとしなくて大丈夫です。いつもの様子を、そのまま教えてください。
分からないときは「分からない」と伝えて構いません
「自分の髪に何が合うのか分からないから、相談したい」
という方もいますよね。
その場合は、
「自分では判断できないので、いくつか候補を教えてもらえますか?」
と伝えてみてください。
提案を聞いてから、「それは好きです」「そこまで短いのは不安です」と、少しずつ希望を整理しても大丈夫です。
そのまま使える「おまかせ」の伝え方
大きく変えずに整えたいとき
「似合うようにおまかせしたいです。ただ、結べる長さは残したくて、朝はあまりセットに時間をかけられません。今の雰囲気を大きく変えずに、扱いやすくできますか?」
雰囲気を変えてみたいとき
「いつも同じ髪型なので、少し変えてみたいです。短くすることも考えていますが、まだ迷っているので、切る前に候補を教えてもらいたいです」
何から相談したらよいか分からないとき
「自分に似合う髪型が分からないので、相談したいです。普段の手入れや苦手な髪型から、一緒に考えてもらえますか?」
全部を覚える必要はありません。
残したいこと・普段のお手入れ・変えてもよい範囲のうち、一つでも伝えられれば、話を始めやすくなります。
「おまかせ」に、あなたの普段を少し添えて
美容師におまかせするときも、細かな専門用語を使う必要はありません。
「結べるようにしたい」
「朝は時間がない」
「前髪は短くしたくない」
そんな普段の希望が、髪型を考える大切な手がかりになります。
美容師として私が大切にしたいのは、似合うかどうかだけでなく、その方が毎日扱いやすく、心地よく過ごせるかということです。
髪型が決まっていなくても大丈夫です。
次に美容室へ行くときは、「おまかせ」のあとに、ご自身の希望を一言添えてみてください。
美容室へ行く前に、希望を整理したい方へ
「その場では緊張して、うまく話せない」
「自分に合いそうな髪型を、先に考えておきたい」
そんな方に向けて、ココナラで髪型・オーダー相談を受け付けています。
髪のお悩みや普段のお手入れ、なりたい雰囲気を伺いながら、髪型の候補と美容室での伝え方を一緒に整理します。
やり取りはテキストメッセージなので、落ち着いて希望を書いていただけます。
サービス内容・料金・受付状況は、ココナラのページでご確認ください。
この記事を書いた人:SHU
美容師歴20年。札幌の美容室Vicélaで、お客様の髪のお悩みに向き合っています。髪型・髪色の選び方や、毎日のヘアケアについて発信しています。


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