「自宅で白髪染めをしているけれど、縮毛矯正はかけられる?」
「美容師さんにセルフカラーのことを伝えたら、断られそう……」
そんな不安はありませんか?
結論からいうと、セルフカラーをしているからといって、必ず縮毛矯正ができないわけではありません。
ただし、これまでの染め方や髪の状態によっては、施術する範囲を変えたり、今回は見送ったりすることがあります。
美容師として20年、お客様の髪に触れてきて感じるのは、セルフカラーを繰り返した髪には、ご本人が思っている以上に負担がかかっている場合があるということです。
今回は、縮毛矯正を考えている方に知っておいてほしいことと、美容室で伝えていただきたい履歴をお話しします。
セルフカラーをしている髪に、縮毛矯正はできる?
判断するのは「市販かサロンか」だけではありません
縮毛矯正ができるかどうかは、使ったカラー剤の種類だけでは決まりません。
美容師は、例えば次のようなことを確認します。
- いつ、どのくらいの頻度で染めているか
- 根元だけか、毎回毛先まで染めているか
- ブリーチや過去の縮毛矯正をしているか
- 現在の髪に、切れ毛や強い傷みがないか
同じセルフカラーでも、染め方や積み重なった履歴によって、髪の状態は違います。
反対に、美容室で染めている髪でも、負担が重なっていれば慎重な判断が必要です。
根元と毛先で、できることが違う場合もあります
一本の髪でも、新しく伸びた根元と、カラーや縮毛矯正を繰り返した毛先では状態が異なります。
そのため、髪の状態によっては、
「今回は伸びてきた根元を中心に整えましょう」
「毛先は薬剤をつけずに残しましょう」
といった提案をすることがあります。
髪全体に同じ施術をすることが、その方にとってよい方法とは限りません。
セルフカラーの履歴を、美容師が確認したい理由
同じ部分にカラー剤が重なっていることがあるから
根元だけ染めているつもりでも、すでに染めた部分に薬剤が重なってしまうことがあります。
特に後頭部は見えにくく、どこまで塗ったかを自分で確認するのが難しい場所です。
私自身、施術前にお話を聞いてから髪を確認すると、ご本人が気にしていなかった部分の傷みが気になることがあります。
「セルフカラーは全部だめ」という話ではなく、どの部分に、どのくらい負担が重なっているかを知りたいのです。
見た目や手触りだけでは、判断できないこともあるから
髪色が落ち着いていて、手触りも悪くなければ、「それほど傷んでいない」と感じるかもしれません。
でも、見た目だけで過去の施術をすべて把握できるわけではありません。
業界団体も、毛先のダメージやホームカラー、日常的なアイロンなどの履歴を伝える重要性を案内しています。
美容師が髪を確認することと、お客様から履歴を教えていただくこと。その両方が、施術を考えるために必要です。
縮毛矯正の前に伝えてほしい5つのこと
1.最後に染めた時期と、普段の頻度
「最後に染めたのは2週間くらい前です」
「白髪が気になるので、月に何度か部分的に染めています」
このくらいの伝え方で大丈夫です。
正確な日付が分からなくても、覚えている範囲で教えてください。
2.使っている商品の名前や種類
市販の白髪染め、おしゃれ染め、ブリーチ、カラートリートメント、ヘナなど、使っているものを伝えてください。
商品名が分からないときは、パッケージの写真をスマホに残しておくと相談しやすくなります。
「染めている」という言葉だけでは、使っている商品の種類までは分からないためです。
3.根元だけか、毛先まで染めているか
「いつも生え際と分け目だけです」
「色が落ちるので、毎回毛先まで塗っています」
「根元だけのつもりですが、後ろはよく分かりません」
分からないことも、そのまま伝えていただいて構いません。
実際にどの範囲を染めているかが、施術を考える手がかりになります。
4.以前のブリーチ・縮毛矯正・パーマの履歴
今の髪色が暗くても、以前ブリーチした部分が毛先に残っていることがあります。
過去に縮毛矯正やパーマをした部分についても教えてください。
「かなり前だから関係ないかな」と、ご自身で判断しなくて大丈夫です。どの履歴が関係するかは、美容師が髪を見ながら確認します。
5.最近感じている髪の変化
次のような変化があれば、施術前に伝えてください。
- 毛先が以前より引っかかる
- 切れ毛が増えたように感じる
- 濡れたときの手触りがいつもと違う
- 一部だけ強くパサついたり、縮れたりしている
無理に髪を引っ張って確かめる必要はありません。
普段のシャンプーやブラッシングで気づいたことを、そのまま教えてください。
「何日空ければ大丈夫?」は、日数だけでは決まりません
間隔を空けることと、髪の傷みが戻ることは別です
「セルフカラーから何日たてば、縮毛矯正をしても大丈夫ですか?」
という疑問もあると思います。
ただ、一定の日数が過ぎれば、誰でも施術できるというわけではありません。
間隔を空けても、それまでに重なったダメージがなくなるわけではないためです。
カラーと縮毛矯正の予定は、使用する製品の注意事項と、現在の髪の状態を踏まえて担当美容師に確認しましょう。
縮毛矯正の予定があるなら、次に染める前に相談を
予約前に、
「セルフカラーを続けています。縮毛矯正も考えているのですが、先に髪の状態を見てもらえますか?」
と伝えていただくと、相談が進めやすくなります。
美容室へ行く直前に慌てて染めるよりも、先に施術の順番や時期を確認しておくことをおすすめします。
これからもセルフカラーを続けたい方へ
毎回毛先まで染める必要があるか、見直してみましょう
忙しかったり、白髪がすぐ気になったりして、自宅で染めたい事情もありますよね。
私が気になるのは、根元の白髪を染めるたびに、すでに染まっている毛先へも薬剤を重ねてしまうケースです。
根元の白髪が目的なら、毛先まで毎回染める必要があるかを、一度担当美容師と相談してみてください。
ただし、根元だけなら必ず安全、傷まないという意味ではありません。製品の使用説明や使用前の確認事項を守ることが前提です。
見えにくいところまで、無理に自分で塗ろうとしない
後頭部などの見えにくい範囲は、塗り分けが難しくなります。
私としては、セルフカラーをする場合も、まず美容師と相談し、必要な範囲を把握してほしいと考えています。
特に、今後縮毛矯正やパーマをしたい方は、目の前の白髪を隠すことと、これから楽しみたい髪型を両方考えることが大切です。
美容室では、セルフカラーを隠さなくて大丈夫です
「言ったら怒られそう」
「断られるのが嫌だから、黙っていようかな」
そんなふうに感じる方もいるかもしれません。
でも、履歴を聞くのは責めるためではありません。髪への負担や仕上がりを考え、できることを判断するためです。
髪の状態によっては、施術を見送る提案もあります。
それは、ご希望を軽く考えているのではなく、今の髪をさらに傷めないための判断です。
まずは、こんな一言から伝えてみてください。
「自宅でカラーをしています。縮毛矯正をしたいのですが、今の状態でできるか見てもらえますか?」
セルフカラーをしていることだけで諦めず、これまでの履歴と、これからなりたい髪型を一緒に相談していきましょう。
美容室での伝え方に迷った方へ
「希望の髪型をどう説明したらよいか分からない」
「縮毛矯正も気になるけれど、どんな髪型にするか迷っている」
そんな方に向けて、ココナラで髪型・オーダー相談を受け付けています。
美容師歴20年の経験をもとに、ご希望や普段のお手入れを伺いながら、髪型の選び方と美容室での伝え方を一緒に整理します。
縮毛矯正ができるかどうかの最終判断は、実際に髪を確認する担当美容師にご相談ください。 オンライン相談では、その判断に必要な情報を整理したり、希望を伝えるお手伝いをします。
この記事を書いた人:SHU
美容師歴20年。札幌の美容室Vicélaで、お客様の髪のお悩みに向き合っています。髪型・髪色の選び方や、毎日のヘアケアについて発信しています。


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